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Aalto International CEO 福井麻里子インタビュー

ブログ投稿   •   2017年08月22日 06:23 GMT

写真:京都オフィスにて撮影

※本コンテンツは、Aalto International CEO福井麻里子が海外メディアにて取材を受けた際の日本語書き起こしです。

今、携わっている事業について教えてください。

Aalto Internationalでは、日本とヨーロッパを拠点に、日本の技術の企業のプレゼンスを高めていくため、グローバルPR、新規事業推進、人材採用の分野に携わっています。

最初は、グローバルPR事業から始め、今は、新規事業推進のための海外のビジネス案件の発掘、市場調査や、政府関係へのロビイング活動、海外パートナーマッチング、高度技術人材リサーチなどを行なっています。初期からあるPR事業で、海外政府、メディア、業界組織、大学などと関係を密にしてきたことをベースとしており、海外におけるスマートシティ、モビリティ、環境・エネルギー分野が、主な取り組みテーマです。

ご自身の役割を教えてください。

私は、日本本社の Aalto International Groupと、スウェーデンMynewsdesk社の日本の代表を務めています。何もないとことから事業を立ち上げていくこと、そこにチームメンバーやパートナーを巻き込み、新しい価値を創っていく最初のステージに関わることが得意です。また、定期的に、海外政府関係者の方々ともお会いし、情報交換をしたり、共通の社会課題を解決することを目指して、ロビイング活動にも携わっています。エリアとしては、ヨーロッパ、中東の案件が多いですね。


技術の企業に特化した理由はあるのですか。

小さい頃から、家族の影響で、身近に、技術を感じる機会に囲まれて育ちました。小さい頃から、太陽電池付きの手作り車を走らせたり、電気回路の工作をしたり、雨が降ると酸性雨の調査をしたり、そんな遊びに夢中になったりしていました。その頃から、技術が世界を変える可能性を信じていて、技術を使って何かを考え出す人達のことを尊敬していました。自分自身が技術者になりたいという夢もありました。その後、コミュニケーションの道に進んでしまいましたが。

シンガポールで、日本企業のプレゼンスの現状に直面して、課題意識を持ったことに始まり、起業して自分の会社を創ったとき、自分は誰と働いて、何を実現したいのだろうかと考えた時に、技術を持つ企業と一緒に、技術が変えていく新しい世界を見たいと思って、取り組んでいます。

これまでの3年間はどのような起業生活でしたか。

最初の3年間は綱渡りでした。数人で、4.5畳ほどの小さな部屋から事業を始めて、あっという間に、今に至ります。「日本企業をグローバルにするんだ!」と言っていても、自分たちが道半ばで潰れたら元も子もない。そんなプレッシャーと戦いながら、何度も危機がありました。

「そこまで苦労して、あえて難しいことに取り組む意味あるの?」と聞かれることもありますが、自分の中では疑問に思ったことは一度もないと思います。私達よりも桁外れに大きい企業を相手に、グローバルでのPR活動など扱えるわけがないと言って笑う人もいます。それでも、情熱があって、小回りがきくからこそできる、大胆な動きがあると信じていて、その役割をAaltoが担うべきだと思っています。

どこからそのモチベーションが湧いてくるのですか。

一生の中で、誰もできていないことをやり遂げたい、という気持ちは常に持っています。文字通り、ヨーロッパの国を駆け回って、新しい技術に関するビジネス機会の情報を収集して、日本企業に参画を促して、海外ビジネスを開拓していくというのが今の仕事です。

モチベーションといえば、海外政府、業界組織や、マネジメントから「君となら何かできそうだ。一緒に仕事をしたい」「次の時代を一緒に作っていく仕事をしよう」ということを言っていただけたことが一番の励みです。

海外出張中は、無駄に時間を過ごしたくないという気持ちが強く、訪問予定を詰め込みます。電話をかけてアポイントメントを設定したり、紹介ルートを見つけて、どうしても会いたいトップの方との会議をあらゆる手段で取ったり、もはや「気合い」の仕事です。今持っている案件関係だけでなく、その先に関わりそうなステークホルダーと会うこともあります。

技術の業界関係の訪問で、海外側でマネジメント数名が出てきて「日本人でこんなところまで訪問してきたのは初めてだ!しかも女性ひとりで!」と驚かれたこともあります。日本企業は、海外現地で関係構築が、海外企業に比べて、まだ甘いと感じます。コラボレーションの機会を逃していることも多く、もったいないですね。

今後はどのようなことに取り組みたいですか。

今秋に、ヨーロッパ、中東、アフリカとの繋がりを強めていくため、フランスを拠点に、Aalto Liaison EMEA(アールトリエゾンEMEA)を立ち上げます。そこでは、フランスだけではなく、中長期的に、EMEA地域であるEurope, Middle East and Africaの情報収集の基礎をつくりたいと考えています。

今では、海外から連絡が来て「こんな話があるけど、動いてくれないか」「重要な人物を呼んで打ち合わせをするから、来てくれ」と言われることも出てきました。自分から取りに行くだけでなく、情報が集約されるようになって、さらに面白くなっています。新規事業関係は、全てが成功するわけではないので、タフな仕事ではありますが、やらなければ何も始まらない。だったら思いっきりやろう、と考えています。
まだまだ、試行錯誤や、失敗もありますが、信じることに向かっていきたい、そう思っています。

起業をした時、自分自身が心から信じることのために生きよう、と決めました。今やっている仕事は、やらされている仕事では決してなく、自分が信じていることそのものです。難しくても、多少ぶつかっても、また起き上がって、取り組むことができる情熱を持てることに、人生の時間を使うべきだと思っています。


福井 麻里子(Mariko Fukui)
兵庫生まれ。同志社大学卒業。京都大学経営管理大学院在学中。PR会社、デジタルマーケティング会社を経て、シンガポールの日系企業立ち上げに関わる。その後、Aalto Internationalをシンガポールで創業し、現在は、京都を本社に、ドイツ拠点を立ち上げ、活動中。海外でのビジネス開拓、政府関係者との関係構築、グローバルPRの分野で、日本のB2B企業を担当している。今秋には、フランスにAalto Liaison EMEAを設立予定。