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スイス・ビジネス・ハブ 投資促進部 ニュースレター 2021年12月号

状況は好転の兆しを見せつつも新たな脅威の出現と、コロナ禍のまま2年目の年末を迎えようとしています。多くの企業でビジネス様式の変化が求められた昨年の変革に加え、2021年は世界中で自然災害や異常気象を目の当たりする機会が多く、気候変動対策など地球規模での取り組みの活発化に、根底からのビジネス変革が求められている産業も少なくありません。
スイス・ビジネス・ハブ 投資促進部としましても、従来の「スイスでの事業活動」を推し進めるのはもとより、世界規模での活動を行うにあたり、スイスがいかに日本企業にとって優位性をもたらす立地であるかを提案すべく活動の幅を広げた1年となりました。スイスをパートナーに、世界で活躍し貢献する日本企業が増え続けることを願いつつ、新たな年に向けて目標を高く掲げた活動を続けていく所存です。

より良い未来に向けて、ぜひ、イノベーションをスイスで。

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INVESTMENT NEWS

高性能コーティング開発スタートアップCoat-Xが日本企業と連携
スイスのスタートアップCoat-X社は、オーエスジー株式会社との戦略的パートナーシップを発表しました。この連携により、Coat-X社はアジア市場へのアクセスにおける優位性を確保すると同時に、顧客サービス基盤強化と技術発展の機会創出に期待を寄せています。

アグリテック企業Farmar Connectが日本でアプリを展開
スイスのアグリテック企業Farmer Connect社は、ヴォー州・ローザンヌを拠点とするコーヒーロースターThe Good Life社との提携を発表し、今後は同社の主要市場である日本での正式ローンチを見込んでいます。

世界大手食品原料メーカーADM社が、スイスに栄養研究ラボを新設
世界大手農産物加工・食品原料メーカーであるADM社が、スイス・ヴォー州ロールに新しい動物栄養研究所の開業を祝しました。

ハンルイ医薬、バーゼルに続きチューリヒにも拠点
中国のライフサイエンス企業ハンルイ医薬社は、バーゼルに続く拠点として、チューリヒに研究開発センターの設立を計画しています。Manufakt 8048ビジネスパークを新たな拠点として選んだ理由には、チューリヒ経済圏が提供する豊富な人材や研究機関との緊密性が挙げられています。

DG Fuels社、持続可能な航空燃料開発に向けてEnergy Vault社と協力
米DG Fuels社とスイスのEnergy Vault社が協力関係を締結しました。DG Fuels社は、Energy Vault社が提供する重力エネルギー貯蔵システムを活用し、持続可能な航空燃料の生産に取り組みます。

ロックチェーン技術で発展させる多様な世界
世界知的所有権機関(WIPO)の調査で11年連続で最もイノベーションを進めている国として首位の座に輝くスイス。特にブロックチェーン分野においては早くから技術発展が進み、最先端の技術を支援する先駆的な試みが進められ、世界各国から企業が集結するクラスターも存在しています。

スイス証券取引所がデジタル取引の許可を取得
スイス金融市場監督機構(FINMA)がSIXデジタル取引所の開始を承認しました。同システムは利用開始後も継続的に開発が続けられる見込みです。

ビットコインスイス、暗号通貨を決済システムに導入
スイスのスタートアップBitcoin Suisse社は、決済サービスプロバイダのWordline社と共同で暗号通貨決済ソリューションを開発しました。このソリューションにより、85,000以上のスイス国内小売業者が暗号通貨による決済を利用できるようになります。

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RANKINGS

スイスは再びイノベーション力で世界一
スイスは今年も本年版のグローバル・イノベーション・インデックスが発表され、スイスは再び世界1位の座を獲得しました。この発表により、世界知的所有権機関(WIPO)は、イノベーションにおける資金調達にコロナウイルス感染拡大による影響は見られないと結論づけています。

バイオテクノロジー産業急成長国、スイスはトップ3に
マッキンゼー社の調査によると、欧州のバイオテクノロジー業界は継続して成長段階にあり、資本と熟練労働者の利用度が高まっています。スイスは、バイオテクノロジー産業の成長速度が最も加速している欧州3カ国の1つとされています。

スイスのサステナビリティは世界3位
昨年に引き続き、スイスはサステナビリティにおいて世界第3位の評価を獲得しました。このランキングは、スイスと韓国のシンクタンク 「Solability」 が各国の持続可能性について調査内容の一部として公表されたものです。

コロナ対策がスイスのブランド力を押し上げる
ブランドファイナンスによる最新ランキングによると、スイスの国としてのブランド力は世界一の評価を受けています。特に、新型コロナウイルス感染拡大への対応などで称賛されています。

ETH、欧州大陸トップの座を維持
スイス連邦工科大学チューリヒ (ETH) は、タイムズ・ハイヤー・エデュケーションの2022ランキングで再び欧州大陸トップの大学として評価されました。姉妹校のスイス連邦工科大学ローザンヌ(EPFL)とチューリヒ大学も世界トップ100以内に含まれています。

「欧州で最も重要なテクノロジー都市」にチューリヒがランクイン
fDi Intelligenceの調査によると、欧州で最も有望なテクノロジー都市としてチューリヒが選ばれています。特に「イノベーション力」と「経済発展の潜在性」で高い評価を受け、後者については近隣のツークも高評価を得ています。チューリヒは加えて「危機対応力」も優れているという結果でした。

スイスのデジタル競争力は世界トップレベル
ビジネススクールIMDが発表した世界デジタル競争力ランキングで、スイスは世界6位にランクイン。同ランキングは、世界64ヶ国のデジタルトランスフォーメーションを調査した結果です。

ブロックチェーン分野の学位はスイスで
Coindeskの調査によると、チューリヒ大学がブロックチェーン分野において欧州で最も優れた大学に選ばれました。世界ランキングでは第4位となっています。同様にスイス連邦工科大学チューリヒも欧州3位、世界10位の結果でした。

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SWITZERLAND INNOVATION / SWISS TECHNOLOGY

スイス・イノベーション・パーク・ビール / ビエンヌの新キャンパスが正式オープン
製造業、ヘルス産業、エネルギー技術に特化したスイス・イノベーション・パーク・ビール / ビエンヌの新キャンパスが正式にオープンしました。

スイス・ヴァレー産 再生プラスチックハウス
スイス・ヴァレー州に拠点を構えるスタートアップUHCSは、廃棄物を原料として再生プラスチックから作られたモジュラーハウスを開発しています。初代ファンクショナルハウスのプロトタイプ建設が完了し、今後はパイロットプラントの建設を計画しています。

Gr3nが630万ユーロを調達
Gr3n社はシリーズBの資金調達ラウンドで630万ユーロの調達に成功し、再生PETやポリエステルの世界大手サプライヤーとしての成長を目指しまスイスのスタートアップLuya Foods社は、おからを用いて肉を模倣することなく、肉の代替品を開発・製造しています。今回の資金調達により生産規模を拡大し、研究開発の加速が見込まれています。

おからベースの代替肉製品で資金調達に成功
スイスのスタートアップLuya Foods社は、おからを用いて肉を模倣することなく、肉の代替品を開発・製造しています。今回の資金調達により生産規模を拡大し、研究開発の加速が見込まれています。

持続可能な建設のマイルストーン
スイスで最大規模となる高濃度CO2コンクリートを用いた建築工事が始まりました。これは、スイスのHolcim社がV-ZUG社が新設する生産拠点に供給しているもので、CO2濃縮技術はスタートアップのneustark社が提供しています。

スイスのスタートアップ、次世代型コンテナを発表
スイス・ヴォー州に拠点を構えるスタートアップAeler社が、画期的なスマート・ロジスティクス・コンテナを発表しました。全断熱構造で空力性能を向上のうえ積載量を増加したコンテナは、更にスマートなリアルタイム追跡技術搭載が特徴です。

ブロックチェーン技術をブランドロイヤリティ向上に活用
CollectID社は、ブラジルで古くから愛されているサッカークラブの一つであるAtléticoMineiroの12万着におよぶユニフォームジャージにブロックチェーンベースのタグをつけました。これらのタグはジャージが本物であることを保証し、同時に、クラブファンとの直接的なコミュニケーションを可能にします。

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SBHJ NEWSLETTER SPECIAL COLUMN

スイス・クリプトバレーの今
早くから技術開発が進み、先駆的な法的枠組みも後押しとなり、世界に類のない発展が続くスイスのブロックチェーン業界。世界でも名の知れたクラスターとして「クリプトバレー」が生まれ、現在は960社がこの地に拠点を構えています。大きく成長したクラスター内の企業を様々な側面から支援する団体としてクリプトバレー協会が設立され、その事業開発責任者を務めるシェラズ・アハメド氏が、現在のクリプトバレーの動向を紹介します。「デジタルマネー」の領域をはるかに超えたブロックチェーン企業の活躍と最新情報をお届けいたします。ぜひご一読ください。

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J-BIG COLUMN

食を再考する - J-BIGインタビュー③ -
スイス・ビジネス・ハブ 投資促進部は、ドイツを中心に在欧州で日本とのビジネスに携わる人々を対象としたメールマガジン「J-BIG」にスポンサーとして協力し、毎号スイスにおけるビジネスインタビューを掲載。欧州屈指の日本企業コミュニティが存在するドイツの隣国として、スイスは、市場へのアクセスはもちろん、身近にビジネスの付加価値を高められる場所として活用できる存在です。第3回コラムは、第3回コラムは、スイス・フード&ニュートリションバレー(Swiss Food & Nutrition Valley)でマネージングディレクターを務めるクリスティーナ・セン=ヤコブセン氏へのインタビューです。

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SPECIAL OFFERS

カーボンニュートラル目標達成をサポートいたします
COP26も終わり、温暖化ガスの排出削減に向けた企業の積極的な貢献の姿勢がますます明らかになりました。11月19日現在SBTイニシアチブに参加する日本企業はほぼ170社に達し、また日本経済新聞社のSDGs経営調査によると、温暖化ガスの排出量を将来実質ゼロ以下にすると宣言をした企業は全267社、宣言企業のうち43社は2030年代までの達成を目標とし、日本の産業界での脱炭素の取り組みが加速しています。スイスのクライムワークスは、CO2を直接回収するDAC技術により、日本企業のカーボンニュートラル目標達成をサポートいたします。貴社のカーボンニュートラルを達成を目指すにあたり、排出二酸化炭素回収ニーズを満たすクライムワークスのソリューションを是非ご検討ください。

スイス・ビジネス・ハブが日本での問合せ窓口を担当しています。詳細情報のリクエストやお問合せは下記担当者までお気軽にお寄せください。

在日スイス大使館 スイス・ビジネス・ハブ 貿易促進部 木島由美子
Email: yumiko.kijima@eda.admin.ch
Tel(直通): 03 5449 8432
LinkedIn: https://www.linkedin.com/in/yumikokijima/
オンライン名刺: https://ap.sansan.com/v/virtual-cards/a055e097e9a6406c80e0eb7e785c65d8/ 

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