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スイス・ビジネス・ハブ 投資促進部 ニュースレター 2022年8月号

稀に見る短い梅雨に猛暑と大雨を交互に繰り返す夏、みなさま体調管理も難しい日々をお過ごしのことと存じます。

スイス・ビジネス・ハブでは、少しずつ欧州出張を再開した日本企業の皆様をスイスでお迎えする機会が増え始め、日頃の活動の醍醐味となる部分の手応えを再び感じ始めています。また、秋以降のイベント開催に向けた準備を進めながら、コロナ禍で交流ができなかった方々との時間を埋めるだけではなく、更にネットワークを広げられる場を提供できる取り組みを心掛けています。これからも貴社の欧州ビジネスにおける重要な拠点としてスイスをお役立ていただけますよう、よろしくお願いいたします。

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INVESTMENT NEWS

武田薬品が2億スイスフランを投じてスイス製造拠点を拡充
大手製薬グループの武田薬品工業が、ヌーシャテル州に構える製造拠点を拡大します。既存拠点に無菌充填ラインを加え、新たに約40人の雇用創出を見込んでいます。

浜松ホトニクスがDotphoton社と提携
浜松ホトニクスはDotphoton社が開発した画像データを圧縮する技術「Jetraw」を、研究開発や製薬業界向けのカメラシステムに導入しています。Jetrawの活用により、データストレージ量や保管コストに関する課題が軽減されます。

Googleの新設イノベーションセンターが遂に開業

Googleがチューリヒの中心に位置するEuropaalleeに、イノベーションセンターを正式にオープンしました。同センターには約5,000人の従業員が勤務し、Google社にとって米国外最大の開発拠点となり、チューリヒでさらなる成長を目指しています。

Plug and Playが第4次産業革命を見据えてバーゼルへ
Plug and Playがバーゼルに拠点設立へ。米国シリコンバレー初のイノベーション・プロモーターがバーゼルで最初に協業するのはuptown Basel AGです。Plug and Playは、バーゼルとスイスを、インダストリー4.0のコンピテンスセンターから第四次産業革命を担うハブとし...

デジタル金融にとって最適な立地、スイス
スイスの強固な法的枠組みがエコシステム全体の成長を促しており、スイスにおける2021年のデジタル資産取引総額は100億スイスフランに達したことが、世界経済フォーラムで発表された「Swiss Digital Asset Market Report」で明らかになりました。

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INNOVATION NEWS

「デジタル医療 x 共創 x 日本とスイス」の可能性を探る
デジタル医療技術とイノベーションを軸に、様々な分野で活躍する日本企業とスイス企業から選りすぐりの登壇者を迎え、東京・大阪・スイスの3拠点から情報提供を行うセミナーを開催しました。革新的技術を開発・製品化するスイスのスタートアップのプレゼンテーションや、スイスでの協業経験を持つ日本企業による...

タンデム太陽電池が2つの世界記録を更新、EPFLとCSEMの共同研究
EPFLとCSEMの共同研究により、世界で初めてタンデム-シリコン-ペロブスカイト太陽電池の変換効率が30%を超えました。

Qaptis社、燃焼エンジンからCO2回収
EPFLスピンオフ企業Qaptis社は、トラックやボートのエンジンから排出されるCO2の90%を回収する技術を開発しています。

エネルギー移行技術イノベーションに特化したEnovArkが発足
エネルギー移行技術のイノベーションクラスター「EnovArk」が、ヴァレー州に開設されることが決定しました。エネルギー移行分野における専門知識ネットワークを提供し、技術のテストプラットフォームとして機能することを目指しています。

スイスが欧州の宇宙技術研究拠点に
欧州宇宙機関 (ESA) とスイスは、アールガウ州フィリゲンに位置するポール・シェラー研究所 (PSI)に、共同の研究開発拠点開設を計画しています。European Space Deep-Tech Innovation Centre(ESDI)は、ビジネスと科学のコラボレーション促進を目指...

世界初の臓器保管治療で移植医療を新たな境地へ
チューリヒの研究チームが、世界で初めて、人間の臓器を摘出し、数日間体外で保管後に新たな肝臓が必要な患者の体内に移植することで、機能回復が可能であること示しました。対象となったドナーの肝臓は1年前にがん患者に移植され、同患者は現在も元気に過ごしています

スイスGreenGT社が共同開発した燃料電池車が速度記録更新
ACOとスイスGreenGT社がMissionH24プロジェクトの一環として共同開発したH24燃料電池プロトタイプ車が最高速度を記録しました。

EPFL Innovation Park が共創の場を拡大 
創設30周年を記念して、EPFL Innovation Parkがキャンパスの拡張を計画しています。Ecotopeと呼ばれる新設サイトでは、スタートアップ、研究者、外部企業が集まり共創アイデアを寄せ合う場所を提供します。

イノベーションハブとして成長を続けるマイクロシティ
スイス・イノベーション・パーク・ネットワーク・ウエスト EPFL内キャンパスの一つであるマイクロシティの増床計画が発表されました。2026年までに新たに107,640平方フィートを増築し、CSEMやEPFLのほか、企業の研究開発部門やスタートアップの入居を受け入れます。

循環型経済に貢献する植物由来肉の開発へ
Bühler社とCN & Partners社は、通常は動物向け飼料として利用される廃棄物の有効利用を実現するため、アールガウ州に合弁会社を設立し、使用済み穀物から植物由来肉の製造を目指しています。

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SBHJ NEWSLETTER SPECIAL COLUMN

日本企業のオープンイノベーション活動の推進をサポート <イノベーション・アドバイザー 羽山友治氏>
日本企業の協業パートナーとしてのスイスの認知度向上に向けて、2022年7月1日よりスイス・ビジネス・ハブ 投資促進部にイノベーション・アドバイザー羽山友治氏がチームに加わりました。日本人としてスイスの研究機関での経験を持つ羽山氏は、現職において日本の一般消費財メーカーでオープンイノベーションを活かした社内の支援活動に従事しています。羽山氏がスイスへの渡航に至った背景や、実際に経験したスイスの特徴や優位性などを踏まえて、オープンイノベーション活動を推進する日本企業にとってのスイスの位置付けを明らかにします。

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EVENT

10月12日(水)- 14日(金) BioJapanにSwiss Biotech Pavilionを出展
場所:パシフィコ横浜  ブース番号:D-21
展示会の詳細と出展企業一覧はこちらをご参照ください。ご来場をお待ちしております。
お問合せ先: スイス・ビジネス・ハブ貿易促進部 木島由美子 yumiko.kijima@eda.admin.ch 

10月26日(水) 事業投資セミナー 「スイスを活用したESG経営」
SDGsが広く一般に知られるようになり、世界各国で脱炭素やカーボンニュートラルを基盤とする法的枠組みの制定が見込まれるにつれ、これからの経済活動発展には気候変動や労働環境の対策を講じた企業経営が必要不可欠となっています。サステナビリティに本気で取り組んでいる欧州は、日本と何が違うのか。スイスで活動する企業によるESG経営事例や、スイス企業が提供するESG関連サービスなどを題材に、これからのグローバル経営と欧州拠点としてのスイスの役割を考察するセミナーを開催いたします。登壇者・プログラム詳細はこちらまで。

11月8日(火) - 13日(日) JIMTOF AMエリアにスイス・イノベーションが出展
アジア最大の工作機械展示会ともいわれるJIMTOF2022、今年から新たにアディティブマニュファクチュアリング(AM)技術に特化した「AMエリア」が新設されました! このAMエリアにスイス・イノベーションが出展し、ワークショップを開催いたします。スイス全土6ヶ所に展開するスイス・イノベーション・パークはAM技術の研究も盛んに行われており、現地の最新情報をご紹介いたします。
ワークショップ:11月10日(木)9:45 - 10:45 JIMTOF 南展示棟南2ホール AMエリアワークショップ会場 プログラム詳細と参加申込みはこちらまで。


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