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AALTO 創立から12年、これからに向けて

こんにちは。AALTO 福井です。

2013年9月6日にシンガポールでAALTO INTERNATIONALを創立してから12年が経ちました。

多くの人々にここまで育てていただきましたこと、心より感謝申し上げます。

「AALTO」は、12年前の創業時に「国を超えて、大陸と大陸をつなぐ海の波のような存在でありたい」という想いを込め、フィンランド語で「波」を意味する名前をつけてはじめた会社です。

「海外で日本の技術企業のプレゼンスを高める」ことを掲げて始まり、
「国際間の技術協業を促進し、イノベーションを加速させる」ことへ挑戦し、
「地域において産業クラスターを強化する」などのプロジェクトに携わりながら、

半導体、電子部品、電気自動車、産業機器、次世代船、エネルギー関連、
カーボンニュートラルに貢献する技術などの分野
で活動してきました。

日本が培ってきた強みをいかに発展させ、社会に実装していくか。

そのような大きなテーマのもと、コミュニケーションの観点から、海外企業との協業促進、サプライチェーンへの参入支援、新しい市場での認知向上、社会での理解醸成などに取り組んできました。

AALTOがこのテーマに取り組む動機

なぜこのテーマに取り組んできたのか。
AALTOを動かしてきた動機は、主に3つあります。


1つめは、技術に携わった人たちの想いを絶やしたくなかったこと。


プロジェクトを通して、多くの技術者の方々にお話を伺う中で、
今ここにある技術の背景には、長い年月と多くの人の努力があることを認識してきました。

「そのバトンを落とさず、社会に届けたい」
AALTOにできることは、社会への接続という最後の出口ですが、力になれるように取り組んできました。

2つめは、仲間と一緒に「その先」を見にいく面白さがあること。

私たちの仕事では「まだ見えない未来」を描き、そのシナリオを戦略的に伝え、
未来に向けて人や社会を動かしていく、というテーマに取り組みます。
社内外の仲間と一緒に取り組むことで、みんなで少しずつ「その先」が見える瞬間に楽しさを感じています。

3つめは、クライアント企業の担当者の成長が楽しみであること。

私たちは、日本の組織に対して、海外PRという仕事の可能性を示してきました。
「海外PRは、プレスリリースの翻訳しか経験がありません」
そんな方が、数年のうちに、AALTOと一緒に海外PRの仕事を創り、
自律的に活躍されていく姿を何度も見てきました。

一緒に新しい仕事を創りながら、担当者の方々の成長を間近で感じられることは、私達にとって大きなやりがいとなっていました。

これからのAALTO

では、ここからAALTOはどこを目指すのかと考えたとき、
AALTOを動かす力の源は、いつも「人」にあると気づきました。

AALTOは、多くの人に支えられ、何もないところから羽ばたくことができました。
これからは、AALTOが、若い世代が活躍していくことを支援していきたいと思っています。

これまで「点」での実務に取り組んできたことに加え、
これからは「面」や「立体」的に、AALTOだからこそできることを広げていきます。

今の社会で活躍する方々に向けて(実務家)

最終的には社内に人が育ち、仕事として根付くことが理想だと考えています。
特に技術企業においては、技術を社会に広めるために、社外や海外に向けて戦略的に伝える役割が欠かせません。

そこで「面的なアプローチ」として、日本の技術企業や地域経済開発に関わる組織に対し、コミュニケーション人材を育成し、チームとして自走していけるよう支援していきます。

Mynewsdeskなどのツールや実務の伴走、研修などを通じて、基礎から海外PRの応用まで体系的に伝え、
最終的には企業の方々が自走して羽ばたいていけるよう支援していきます。

これから社会に羽ばたく若い人たちに向けて(高校生・大学生)

高校や大学での講義や講演を通して、人生をアントレプレナーの観点で捉え、主体的にデザインしていく視点を共有しています。研究や、仕事、人生のいかなる場面でも「仲間と一緒に、何かを創り出せる」という可能性を感じてもらえるきっかけになればという想いで取り組みます。



未来をつくっていく人たちとともに

「日本の未来はどうなるのか」という問題意識を持ち、2015年からは地域の産業クラスターの強化に携わり、
次世代が持続可能に暮らしていける産業をつくることに貢献しようと取り組んできました。

これまで取り組んできた「日本の技術」「産業形成」「人づくり」をキーワードに、
どのように関わり、産業の基盤づくりに寄与できるのかについて、「立体的なアプローチ」として、このテーマに関する研究活動に取り組みます。

また、引き続き、国際子ども食堂(松山さかのうえ日本語学校)などの活動の運営を支援し
「多様な文化背景を持つ人々と一緒に何ができるか」
という考え方を身につける場を大切にしていきたいと思います。

新しい仲間が加わりました

今年度からAALTOに2名の新しい仲間が加わりました。

田内 穂乃香(Honoka Tauchi)
Account Executive オーストリア拠点


大学時代には国際学を専攻し、オランダ留学をきっかけに持続可能な社会に関心を持つようになりました。現在はオーストリアの修士課程で、ビジネスが社会課題に果たす責任について学んでいます。将来は、欧州と日本の協業や知識交流を支える人材となることを目指しています。



上野 青葉(Aoba Ueno)
Account Executive 東京拠点


幼い頃から海外への好奇心を持ち、海外で学生時代を過ごす。日本企業でBtoB企業やNPOでノルウェー関連のプロジェクトに従事し、日本と海外をつなぐ活動に携わってきた経験を活かし、海外や北欧と日本をつなぐ橋渡し役として活動していきます。


AALTOでは、メンバーの主体的な関心や取り組みを尊重しており、国際組織での活動や大学院での研究に取り組むことを推奨しています。

こうした多様な視点や経験がAALTOのプロジェクトに新たな価値を生み出す源泉となっています。


創業当初を思い返すと、ただ「コミュニケーションの分野で、技術企業の力になりたい」という想いだけで、道なき道を走り始めました。

ある経営者の先輩からいただいた言葉があります。

「暗闇でも進め。最初に道を切り拓くのは孤独だが、灯火を掲げて進み続ければ、その灯火に人が集まり、大きな道ができていく」

いま振り返ると、メンバーやクライアント、パートナー企業、社内外のたくさんの仲間に囲まれて、一緒に歩むことができたのだと実感しています。


AALTOはこれからも、技術と人の可能性を社会へつなぎ、皆さまとともに、未来を創る挑戦を続けていきます。

今後ともよろしくお願いいたします。

2025年9月

AALTO INTERNATIONAL株式会社
CEO 福井 麻里子

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