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【ニュースレター】ジグソーパズルで「理論値生産」を推進!

ニュース   •   2020年03月02日 11:00 JST

2人1組になり作業手順に沿って組み上げる

わずか1分。98%の効率化を実現

 まるで生産現場の組立工程を見ているように、リズミカルなテンポを刻みながら次つぎに組み上げられていく108ピースのジグソーパズル。見事な赤富士が完成するまでの所要時間はわずか1分! チームが掲げた究極の目標を1年がかりで達成して見せました。
 ここは、当社の磐田南工場。主に船外機部品の加工を担う生産4課の皆さんは、昨年1年間にわたり毎月2回集まって、楽しみながらも真剣にジグソーパズルに向き合ってきました。活動をスタートした1年前におよそ50分を要した組立時間は、改善と習熟、そして「理論値生産」の追求によって、じつに98%もの効率化を達成したのです。
 当社の生産現場には、50年以上も続く、IPC活動と呼ばれるフレンドリーかつ文化的な取り組みが根づいています。業務とは一線を画した小規模な集団活動の励行によって、個と組織の能力を伸ばしながら、より働きやすい職場を作っていこうという伝統的な活動です。
 生産4課第2工区では、昨年のテーマに「ジグソーパズルの理論値展開」を掲げ、その取り組みと成果によって、社内の333グループが参加した「2019年度IPC活動全社発表会」で最優秀賞にも輝きました。

各ピースを数字化して探すプロセスを省略

 

127の改善で作業手順を標準化

 理論値生産とは、生産に関わるすべての作業を「価値」と「無価値」に分け、限りなく価値作業の比率を高めることによって生産効率を高めていくという取り組みです。当社の生産現場では、理論値生産に基づく徹底した効率化が進められています。
 「ですが…」と話すのは、工長の陣内裕史さん。「理論値生産に関する理解度を調査したところ、職長やリーダーと比較して作業者の理解が不十分であることがわかりました。そこで楽しみながら理論値を身に着けようと、IPC活動でジグソーパズルに取り組むことに決めたのです」
 実際に活動がスタートすると、「手を止めて考える時間が無価値」「それぞれやり方が異なる」「同じ作業の繰り返しが無駄」など、さまざまな課題が浮上。議論を重ねることでより効率的な手順を練り、作業の標準化が進められました。たとえば各ピースを凸1凹3、凸4凹0など形状によって分類する手法もその一つ。また、2人がそれぞれ組むよりも2人1組で2個を組み上げるほうが早いと、写真のような分業体制もできました。標準化された作業手順が完成する過程で、出された改善案は合わせて127項目。目標の達成はその積み重ねによるものです。
 「このIPC活動を終えた直後に、実際の職場で理論値生産に基づく38件の改善案が出され、その対策も完了しました。パズルを通じて、飛躍的に理論値生産の理解が進んだと実感しています」(陣内さん)

2019年度IPC活動全社発表会で最優秀賞を受賞

 

※IPC= Improvement of Personal Capacity の略

 

標準化された手順で行われる流れるようなパズルの組み立て。まるでロボットアームによる組立現場を見ているかのようです。「2人でやるのはズルいという意見もありましたが、活動の目的は理論値生産の理解と体感。非常に大きな成果を挙げることができました」と職場の皆さん。社内各所の生産現場に、ジグソーパズルブームが来るかもしれません!

(広報グループ: 壬生 貴)

 

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