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ヤマハマリンクラブ「Sea-Style」 Yamaha Motor Newsletter (March 26, 2019 No. 70)

ニュース   •   2019年03月26日 13:30 JST

モノや場所、人材などをほかの個人・法人と貸し借りによって共用し、効率のよいライフスタイル・社会をめざすシェアリング・エコノミー。その普及によって従来のレンタルサービスも再び見直され、新しい展開・発展を果たしています。ヤマハ発動機が日本全国で展開しているレンタルボートの会員制クラブ「Sea-Style(シースタイル)」もそのひとつ。ボートを使ったさまざまなマリンレジャーに憧れながら、購入費や維持費などが壁になり、もう一歩を踏み出せなかった人たちにリーズナブルな料金設定、充実したサービス内容で手を差し伸べ、設立以来着々と規模を拡大してきました。
今回は、マリン長期ビジョンのひとつである海・人・社会の結びつきを深め、総合マリンビジネスの一翼を担う「Sea-Style」についてご紹介しましょう。

 

特徴:選べる遊び・ロケーション・ボート

 もともと日本は、四方を海に囲まれた海洋国。しかし、海で遊ぶ、船(ボート)で遊ぶという文化が一般に広まったのは第二次世界大戦後、20世紀後半以降のこと。1960年からFRPボート・船外機の製造販売を開始したヤマハ発動機は、多くの人々にマリンレジャーの魅力を知っていただきたいと、各種スクールやボートフィッシング、ヨットレース、合同クルージングといったイベント開催、ボート・ヨットの保管場所整備など、さまざまな普及事業を展開してきました。
 そのビジネスと普及、両面の要素を満たす取り組みのひとつがレンタルボートです。マリンレジャーに親しむ人たちにとってマイボートは憧れですが、実際に購入するには船体費用やオプション装備費、保管・管理に関わる費用(日本で小型船舶所有者に義務付けられている船舶検査の手数料や係留場所の使用料)、燃料などの運用経費といった経済的な負担が大きく、なかなか手が届きません。

「Sea-Style」の前身「SRVレンタルボートクラブ」は、多用途に使用可能な手頃なモデル「SRV」の発売に合わせマリンレジャーを手軽に楽しんでもらおうと1997年4月に運用スタート。

 そこでヤマハは、欧米の一部で見られるような、自らがキャプテンとなってボートだけを借りるシステムを取り入れ、1997年「ヤマハSRVレンタルボートクラブ」の運用をスタート。その後、ヤマハマリンクラブ「Sea-Style」として内容の充実を図り、ボート免許教室とともにソフトビジネスの両輪を形成しています。
 「Sea-Style」は会員制で、所定のボート免許(日本では小型船舶操縦免許と言われる国家資格が必要)を持っている18歳以上の人が基本条件。入会金21,600円と月額3,240円の会費を支払えば、あとは1回ごとのボート利用料、燃料費や用品レンタル料などが掛かるだけ。もっともシンプルな6人乗りのフィッシングボート(ベイフィッシャー20)なら約5,000円/平日3時間で借りることができ、人数割りすれば、燃料費などを除いて1回あたり1,000円以下。ちょっと贅沢をして、夏休みに10人乗りのキャビン付きボート(S-QUALO)で6時間クルージングを楽しんだとしても約70,000円。身軽な独身者はもちろん、家族持ちのお父さんでも十分実現可能な金額といえるでしょう。
 会員が利用できるホームマリーナは北海道から沖縄まで全国に約140カ所あり、ボートはクルージング向き、フィッシング向き、トーイング向きなど20種あまりがラインアップ(マリーナによって異なる)されているので、好みの遊び方やロケーション、艇種が選べます。しかもボートは3年ごとに入れ替えを行い、各マリーナが万全のメンテナンスでベストコンディションをキープ。各種保険も完備しており、安心して利用できます。
 またタイ、ハワイにもホームマリーナがあり、2019年からはグアムでもマリンジェットのレンタルを開始。いつでもどこでも、自由にマリンレジャーを満喫できるのが「Sea-Style」ならではの魅力なのです。

 

成功の背景:販売網との連携、安全普及のノウハウ

 2018年末現在、「Sea-Style」の会員数はおよそ2万3,000人。個人会員以外にも、複数のボート免許所有者を対象にした家族会員や団体会員、法人会員、マリンジェット限定の会員などを設け、各地のホームマリーナでは入会する前にマリーナで直接体験してみたいという人向けの「Sea-Style体験試乗会」を開催して入会促進をはかっています。
 また入会した後も、会員在籍期間や利用実績、新艇購入実績などによってキャッシュバックを行う特典を設定。さらに、まだ操船に自信がない、遊び方がよくわからないといった会員向けの「操船マスター講座」「離着岸マスター講座」「ゼロから始めるボートフィッシング講座」、初めて行くマリーナを事前に体験できるイベント、各地のベテランスタッフがノウハウや情報を伝授するイベントなどを数多く企画し、継続的な会員活性化、ボートレンタル利用促進に力を入れています。
 近年、注目を集めているのは法人会員。ボート免許所有者3名のほか、免許のない社員・構成員にも2名分の会員資格(Sea-Style Light)が与えられるため、社員が持ち回りでキャプテン付きのボートをレンタル(約20カ所)し、家族サービスに利用するという使い方が可能。また、取引先の担当者をボートフィッシングやクルージングに招待し、「接待ゴルフよりも人間関係の構築に役立った」と語る会社経営者もあり、首都圏を中心に加入申し込み、問い合わせが増えているそうです。
 こうして「Sea-Style」が好評を得ている背景には、「海で遊びたい」「気軽にボートに乗りたい」という潜在需要に応えたシステム以外に、ヤマハならではの要因が挙げられます。ひとつは、マリンレジャーの普及を願う国内の販売網とのパートナーシップ。優れた人材と施設を有する数多くのヤマハマリン製品取扱店やマリーナが各地の「Sea-Style」加盟店として登録し、充実したサービスを提供しています。
 もうひとつは、50年以上にわたって蓄積してきた「安全普及」のノウハウ。前述の離着岸や操船技術を学ぶ講座や出航前に見ていただくビデオなど、どうすれば初心者に安心してボートを楽しんでもらえるか、不安を取り除くことができるかを考え、さまざまな工夫を凝らしているのです。

マリンレジャーの魅力を知っていただきたいという想いから、マリン事業スタートとともにさまざまな普及活動を行ってきた。「Sea-Style」はボート免許教室と並びソフトビジネスの中核をなす

 

免許教室:ボートライフの入り口を広げる

 「Sea-Style」に入会する、ボートを購入する、どちらにも欠かせないのがボート免許。現在、日本では操縦する場所や陸岸からの距離、船の種類などによって1級、2級、湖川、特殊小型(水上バイク専用)の4種類があり、年間の新規取得者総数は5万6,000人ほどで推移しています。
 ヤマハは、1971年より全国のヤマハボート取扱店などで「ヤマハボート免許教室」を開催し、その取得を広くサポート。近年はインターネットで申し込みができるシステムを整備し、ネットを利用して学科講習を受講できる新たなシステム「スマ免」も導入しています。これまで「スマ免」は2級だけが対象でしたが、手軽で料金も割安になるため年々受講者が増加しており、2019年から1級、小型特殊にも拡大していく予定です。
 さらに「Sea-Style」の一環として、まだボート免許を持っていない人向けの「Sea-Style Light」を全国約20カ所のマリーナで展開。キャプテン付きでボートレンタルを利用いただきながら、会員特典としてボート免許取得(入会後2年以内)料金や通常の「Sea-Style」入会金の割引を行い、ステップアップ誘引をはかっています。
 多くの人々にボートに触れる機会を提供する普及的な側面と、遊び・楽しさという「価値」を提供する新たなマリンビジネス。その両面を見据えながら、ヤマハは「Sea-Style」のさらなるサービス拡充に取り組んでいきます。

ヤマハボート免許教室は、1971年小型船舶操縦士免許の制度施行と同時にスタート。これまでに110万人を超える免許取得者を輩出する実績を誇る

 

シースタイル海遊び

シースタイルで楽しめる全国の海遊びを動画で紹介しています
https://sea-style.yamaha-motor.co.jp/plan/movie/

 

Message from the Editor

 見慣れた景色も水上から見上げると、今までと違った表情に気づかされたりします。そして船もバイクも自然の中で風を感じる乗り物は本当に爽快ですね。
 「Sea-Style」の広がりの一環として、クラブ艇のバリエーション拡充とともに、ボート免許がなくても海遊びプランを楽しめる「Sea-Style Charter」を開始。さらに高級サロンクルーザー「EXULT 36 Sport Saloon」をチャーターし最上級のマリンスタイルが楽しめる「Sea-Style Premium」の運用が4月から始まります。
 頬に受ける風が心地よいシーズン。国内各地では「Sea-Style」の体験会を開催していますので、非日常のひと時を体感してみませんか?

堀江直人

 

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