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響きあう未来へ。「東京モーターショー2017」出展 Yamaha Motor Monthly Newsletter(Dec.15, 2017 No.60)

ニュース   •   2017年12月15日 15:00 JST

2017年10月28日から一般公開された「第45回東京モーターショー」。ヤマハ発動機も、会社の方向感を示すコーポレートコミュニケーションの場として「響きあう未来へ。YAMAHA FUTURE GARAGE」をブーステーマに掲げ、世界初公開となるワールドプレミア6モデルを含む全20点を展示。詰めかけた大勢の来場者に、小型モビリティを基幹事業とするヤマハならではの「もっとひろがるモビリティの世界」を提案しました。
今回は、主な展示モデルそれぞれの狙いや意図をひもときながら、来場者の反応やショーの手応えをご紹介しましょう。

響きあい、ひろがる:乗りものの未来
 
ヤマハ発動機は、「Revs your Heart」をブランドスローガンとして、世界のあらゆる人たちに心躍る豊かな瞬間と最高の感動体験を提供するモノ創り、活動に取り組んでいます。そのひとつが、「ひろがるモビリティの世界」の実現。もっと移動を楽しく、生活を豊かにする乗り物や人・社会・地球にやさしい知的技術の開発を進め、モーターサイクルやスクーター、LMW(リーニング・マルチ・ホイール)、電動アシスト自転車、ROV(レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル)、スノーモビル、船外機・ボートなど幅広い領域の製品を送り出してきましたが、これからもさらなる情熱とエネルギーを注ぎ込み、「もっとひろがるモビリティの世界」を創っていきたいと考えています。
 そこで「第45回東京モーターショー2017」では、こうしたヤマハ独自の世界観を、現在から未来につながるモノ創りのガレージに見立てたブース構成で表現。独自の開発思想「人機官能」によって貫かれた、多彩な分野の製品やプロジェクトを紹介しました。
 まず、人と共響(きょうめい)するパーソナルモビリティとはどういうものか、その概念を探求・検証するために開発したのが「MOTOROiD」です。AMCES(Active Mass CEnter control System)という独自の制御技術の投入により、不安定な停止・低速走行時の姿勢を制御するとともに、画像認識・AI技術でオーナーの指示に応え、無人での自律走行も可能。さらに乗車中のライダーのウェスト部をマシンが抱え込むように接触して直感的に情報交換する事を目指すハプティックHMI(Haptic Human-Machine Interface)デバイスを搭載するなど、まるで生きているかのようなインタラクションの知能化をめざしました。「モーターサイクルを操縦する楽しみ。その機能を最大化したときに、どういう形になるのか。MOTOROiDは、それを探求していく過程で生まれた実験機です」(開発担当者)
 それとは逆に、高速走行時の操縦制御機能をライダーの側から追求したのが、自律ライディングロボット「MOTOBOT」。2015年の東京モーターショーに登場したモデルからバージョン2に進化し、めざすMotoGPライダー、バレンティーノ・ロッシのラップタイムには及ばなかったものの、無改造の「YZF-R1M」で目標とする時速200km以上のサーキット走行に成功。ここまでの足跡をたどる映像とともに、実機を公開しました。将来的には、ライダー側の情報と車両の挙動の関係性をさらに突き詰め、より大きな感動をもたらす製品の開発や、さまざまなモビリティの自動運転技術の開発にもつながる可能性を秘めています。
 さらに、ヤマハならではの四輪車を研究するモデルとして、2013年の「MOTIV」、2015年の「SPORTS RIDE CONCEPT」に続く第3弾、アクティブ&アーバンなライフスタイルの具現化をめざしたSUV「CROSS HUB CONCEPT」を提案しました。

「MOTOROiD」や「MOTOBOT Ver.2」「TRITOWN」の動いている姿を自分の目で見たいと、連日大勢の来場者が詰めかけたヤマハのステージ

         

一歩ずつ夢を現実のものに:技術展開
 
すでに「TRICITY」として市販された製品に織り込まれた技術をさらに発展させ、来場者の期待感を盛り上げたのは、左右2本ずつのフロントフォークと直列3気筒エンジンを搭載する大型LMW(リーニング・マルチ・ホイール)「NIKEN」。2015年に発表した「MWT-9」のコンセプトを継承し、さまざまに変化する路面やタイトなワインディングロードを自在に駆け抜ける高いスポーツ性能を追求したモデルで、この直後開催されたEICMA(ミラノ国際モーターサイクルショー)において市販化を発表。さっそく大きな反響を得ました。また同時に、LMW技術を使った新しいモビリティの可能性を探る、電動・立ち乗りスタイルの短距離移動ツール「TRITOWN」やユニークな四輪モデル「MWC-4」も提案しました。

EICMAでは、LMWスポーツ「NIKEN」の2018年発売を発表。東京モーターショーのコンセプトモデルとして登場し、その後の研究によって製品化を果たした好例

  

 二輪市販車では、世界的に高い人気を獲得しているMTシリーズやMAXシリーズなどに加え、インターネットやナビゲーター等を集約した情報システム、最良の環境を提供する音響システム、駐停車時の前進・後進をモーターで補助するシステムほか最新技術で旅の楽しさ・快適さを追求した大型クルーザー「Star Venture」を展示。また、ヤマハが初めて実用化した電動アシスト自転車についても、ヨーロッパを中心に人気が拡大しているスポーツモデル4台を出展。ヤマハらしい多彩な製品展開を印象づけました。
 「今回、東京モーターショー全体で若者や女性の来場者が増加するなか、ヤマハブースは2011年以降最多となる35万人あまりの来訪をいただきました。これは、一般公開日に先駆けプレスカンファレンスで行ったTRITOWNやMOTOROiDのステージデモなどが動画で拡散し、来場者の期待感を高めたことが大きく影響したようで、年齢・性別を問わず幅広い方々にヤマハのバラエティ豊かな“ひろがるモビリティの世界”を楽しんでいただけたことが何よりの収穫です。また展示内容についての関心・評価も高く、一般公開日には各展示コーナーの説明員にたくさんの質問・感想が寄せられました。特にロボットやLMW技術の広がりは、国内外メディアに数多く取り上げられて社会の注目を集め、今後に向けた大きな手応えを感じています」(企画・運営担当者)

最新の二輪市販車に加え、四輪モデル「MWC-4」や電動アシスト自転車など、ヤマハの“ひろがるモビリティの世界”はバラエティに富んでいる


モノ創りの原点を受け継ぐ:人機官能
 東京モーターショーが初めて開催されたのは、ヤマハ発動機設立の1年前、1954年のことでした。当時の日本は戦後復興の途上にあり、展示車はまだ貨物輸送・配達などで働くトラックやモーターサイクルが中心でしたが、世界に追いつけ追い越せと自動車産業再興を願う主催者・出展者と生活に夢や希望を求める人々の想いが重なり、10日間で54万7,000人の来場者を集めました。そして、1964年からは海外メーカーの出展も得て国際化を進め、急速に拡大・発展していったのです。
 ヤマハは1956年、第3回から出展。当時の最新ラインナップをアピールする一方、1971年に2ストローク・4気筒・水冷・燃料噴射式エンジン搭載の試作車「GL750」、翌1972年にはロータリーエンジン搭載の試作車「RZ201」を参考出品するなど、ショーらしい斬新な試みも披露しました。
 そうしたなか、ヤマハのモノ創りはしだいに乗る人の感性・官能を重視する傾向を強め、2ストロークスポーツの魅力を凝縮した「RZ250/350(RD250/350LC)」や、圧倒的な加速力と独特のスタイリングを備えた「VMAX」、エンジン性能とハンドリング性能の相乗的な向上を追求した「FZ750」など、当時の主流とは一線を画す個性的なヒット製品を数多く生み出したのです。そして、「人機一体感の中に生まれる悦びや興奮、快感を感じる情動。開発においては、それを技術的に定量化して性能に織り込むこと」を「人機官能」という言葉で表現し、1997年東京モーターショーのブーステーマに採用。その代表的な製品として、初代「YZF-R1」を世界に示しました。

1957年東京モーターショー(当時:全日本自動車ショウ)のヤマハブースには、発売間もない「YD-1」と「YC-1」、「YA-1」を展示

  

 さらにその後も、展示テーマや展示物の一部に「人機官能」に基づく内容を織り込み、継続的なアピールを行っています。今回の「MOTOROiD」もそのひとつ。ヤマハにとって、東京モーターショーは自らの原点を確認し、次の新しい一歩を踏み出す場でもあるのです。

*こちらは、報道関係者の方にヤマハ発動機の広報資料をご覧いただくための配信です。
 資料・素材を報道目的以外に転送・使用する事はご遠慮願います。

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