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海外PRを始めるにあたって知っておくべき重要なポイント

こんにちは。Aalto International / Mynewsdesk Japanの福井です。

海外PRプロジェクトに携わっている中で、海外メディア、ジャーナリスト、インフルエンサー、海外PRパーソンとの関わりを持つことがあります。よく海外PRを始めたい方々から質問を受けることも多いので、海外のメディアとの関係構築のポイントを挙げてみたいと思います。

海外といっても、案件によって、様々な地域や業界がありますので、各地のメディア事情のような詳細について別途機会にするとして、今回は、最もベーシックな話を展開したいと思います。

重要なメディアやインフルエンサーが誰かを把握する


海外と広く言っても、自社の製品・サービスの市場開拓ができるかどうか、地域や文化特性を調べた上で、その地域事情と言語を把握しておくことが大前提です。

対象とするメディアついていうと、自社の製品・サービスに関連する特定の業界・分野はもちろん、『その企業や製品・サービスがどのような発展可能性を持っているか』という広い視点も含めたメディア分野の特定が鍵になってきます。

はじめは、製品の業界だけではなく、より広いカテゴリでのメディアやインフルエンサーを対象として自社リストに入れておき、発信する情報内容ごとや、企業の経営方針等にそって、重要なメディアやジャーナリスト、インフルエンサーなどの対象を選定して情報提供するのがよいでしょう。

企業・組織にとって、重要な人々の開拓については、前回のブログで紹介しています。

誰に向けた情報なのかを意識してストーリーを伝える


メディアと言っても、読み手は人です。その人にとって興味のある分野の情報を、興味を持ってもらえる切り口で伝える必要があります。

また、最近はジャーナリストだけでなく、ソーシャルメディアで興味のある情報をシェアする人やブログに綴っていく方々も企業・組織にとって大きな影響力をもっています。

海外には、フリーで複数メディアで記事を執筆している専門分野のジャーナリストもいますので、
企業・組織にとって重要なジャーナリストがどのような興味やスタンスを持っているかを、把握しておく必要があります。

また、海外ジャーナリストの中には、個人が持つソーシャルメディアアカウント(Facebook, Twitter, Linkedin)で執筆記事や意見を展開している場合も多く、可能であれば、公開されている経歴や発信しているソーシャルプロファイルを確認しておくとよいでしょう。ストーリーを伝える相手を想像することができると、ストーリーの伝え方も自ずと見えてくるはずです。

また、海外ジャーナリストの中には、企業からのメールでの情報提供や、効率的に業界や関連分野でまとめた情報提供を好む場合もあります。これは、Mynewsdeskのようなジャーナリスト向け情報収集サービスが海外で支持されている背景でもあります。

独自である点、客観的な事実を明示する


日本でも同じことですが、リリースする情報に独自の点や客観的な情報が含まれなければ、ジャーナリスト側も情報の重要性を判断できないため、興味を持つ可能性が低くなってしまいます。
また、同時に、話題の時事性やそのメディアが対象とする地域にとっての関連性や重要性を明示することも必要です。

問合せ対応体制、必要な素材をすぐに手に入れられる状態に


提供した情報に対して、問合せ連絡先、素材のダウンロード場所を用意しておきましょう。追加の情報提供や言語対応ができる窓口を設けた電話・メール等での問合せ先の明示は必須です。

ジャーナリストの話によると、問合せ先が他国の場合の対応の遅さ、言語の問題での対応の悪さに不満を持つことも多いと聞きます。情報や素材の入手に時間がかかると、厄介に思われることも多いので、あらかじめ、Web上からメディア素材(写真・動画・資料)をダウンロードできるようにしておくと、情報として活用されやすくなります。

情報を提供するタイミングを戦略的に設定


他の話題で持ちきりの時には、メディアの関心をひきにくいことがありますので、そのタイミングにあってしまわないように気をつけることは重要です。

一方で、海外や業界メディアにおいて、自社や製品・サービスに関連する話題について、どのようなこと旬なのかを把握しておき、そのキーワードに絡めた切り口での情報提供ができると、ジャーナリストが関心を持ちやすくなります。関連しそうなキーワードをいくつかモニタリングしておくとよいでしょう。

定期的にコンタクトをとる


特に海外となってしまうと、時差や言語の違いで疎遠になりがちなメディアリレーションですが、
定期的に連絡をとり、時間をかけて、良好な関係を築きましょう。メディアによっては、日本からの情報が少ないこともあり、ある意味珍しく、積極的な関係構築が喜ばれる場合もあります。

重要なインフルエンサー達の好む話題や視点を把握して、

情報編集視点に取り込んでいく

普段から海外メディアをモニタリングして、業界トピックの視点をチェックしておくことはもちろん、自社の掲載が出たら、すぐにメディアに連絡して、御礼を伝えるコミュニケーションをとり、

ジャーナリストの興味や取材視点を知り、密接な関係構築に役立てていきましょう。
その視点に基づいた情報提供(リリースでなくとも、ニュースレターなども好まれます)を
随時提供していく努力をすることで、メディアの書き手、そして、その先に居る読者の興味喚起につながる情報編集視点が身に付いていくはずです。

Web上に情報を蓄積しておく


提供した情報は、情報提供に一度だけ使うのではなく、Web上にアーカイブしておき、新しい情報と関連づけて再度提供したり、検索でも見つけられるようにしておきましょう。その際、検索で入ってきやすい場所に置いておくことと、写真や動画等で興味をひきやすくしておくこと、あらかじめ検索されやすいキーワードはチェックしておき、情報発信内容に含めておくと良いでしょう。

こうして、ポイントを挙げてみると、日本でもほぼ同じことが言えますね。
基本は、相手が人であるということを認識しつつ、人間関係を築いていくことです。

ちなみに、Mynewsdeskでは、この一連のポイントを押さえつつ、メール送信・モニタリング・分析等の手間のかかる業務を効率化して、人と人のコミュニケーションに時間を使えるように、海外PRを応援する仕組みを提供しています。

それでは、また!

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