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「手づくりボールでもいい。誰とでも、どこでもできるのがボッチャの魅力」と濱北さん
「手づくりボールでもいい。誰とでも、どこでもできるのがボッチャの魅力」と濱北さん

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【ニュースレター】スポーツの力で実感する「共生社会」の姿

共生社会の実現にスポーツで貢献

 「ボッチャはもともと重度の障がい者のために考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目の一つです。その一方、近年では子どもたちからお年寄りまで、また障がい者も健常者も一緒に楽しめるユニバーサルスポーツとして注目を集めています」
 こう話すのは、(公財)ヤマハ発動機スポーツ振興財団(YMFS)の濱北由紀子さん。YMFSと(公財)静岡県障害者スポーツ協会が共催する体験授業、「チャレンジ! ユニスポ」の元気で優しい推進担当です。
 「この授業は、スポーツを通じて共生社会の実現に貢献したいという発想からスタートしました。昨年、特別支援学級のある静岡県内の小中学校15校で試験的に実施したところ、ボッチャを体験する前後で(ユニバーサルという概念に対して)児童・生徒の心的要因に明らかな変化が認められたため、十分な感染防止対策を講じながら今年も同規模で実施しています」

十分な感染防止対策を講じて体験授業を実施

 

「一緒にできる」という気づきの機会

 この授業には、普段は一緒に体育の授業を受けることが難しい児童たちも参加します。その冒頭で、濱北さんは児童・生徒に向き合ってこんな話をしてから授業をスタートさせています。
 「ボッチャは、男の子も女の子も、足の速い子も遅い子も、ボールを遠くに投げられる子も苦手な子も、みんなが一緒に楽しめるスポーツ。今日はみんなで身体を動かしながら、お互いを理解し合って、また尊重し合って、先生にも勝っちゃいましょう!」
 昨年の試験的な開催で明らかになった児童・生徒の心的要因の変化とは、まさにこのことです。ボッチャ体験前には「障がいのある子とは一緒に体育をするのは難しい」という認識から、「(障がい者と健常者が)一緒にできる遊びやスポーツがあるんだ!」という気づきが生まれています。この体験授業は、学校側からの開催希望を受け付けるかたちで実施していますが、中でも福祉の勉強をする小学校4年生の総合学習の一環として複数の学校が活用しています。
 「授業が始まると、先生が障がいのある児童を注意深く見守っているのが伝わってきます。でもゲームが盛り上がってくる授業の終盤になると、健常者の子どもたちにすっかり溶け込んでしまう光景を何度も見てきました」と濱北さん。「そうした姿を見ると、スポーツの力を実感します。共生社会の実現に向けて、スポーツは有用・有効だという考えが自分の中でますます深まってきた」そうです。
 今年度の開催は計12回を予定。昨年度からの通算でこれまで1,500人以上の児童・生徒がボッチャを体験しています。

今年度の計画として11月以降も県内6校で開催予定

 

公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団

https://www.ymfs.jp/

 

体験授業が始まると、ボッチャの指導は専門の指導員に任せ、子どもたちの輪に入ってともに楽しむ濱北さん。ユニバーサルスポーツの概念を体現しながら、一方では子どもたちに大敗してムキになることもあるそうです。「自分自身も共生社会に対する理解が深まり、たくさんの人たちと交流できる仕事。大きなやりがいを感じている」そうです。

(広報グループ: 奥村 里美)

 

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