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Press release -

日立レールが英国オムニコム社の買収を完了し、デジタルアセットマネジメント事業を強化

  • 日立レールが国際的なインフラグループである Balfour BeattyからOmnicomのデジタル鉄道監視事業の買収を完了した。
  • 今回の戦略的買収により、鉄道の運行と保守を最適化する日立レールのデジタルアセットマネジメントプラットフォームHMAXの成長をサポートする。
  • オムニコム社の独自のセンサー技術により、日立レールのお客さまの軌道インフラのメンテナンスを最適化する。


 株式会社日立製作所(以下、日立)の鉄道システム事業を担う日立レールは、国際的なインフラグループであるBalfour Beatty(以下、バルフォア・ビーティ社)から、最先端のデジタル鉄道監視システムを手がけるOmnicom(以下、オムニコム社)の買収を完了しました。この戦略的買収は、日立レールのデジタルアセットマネジメントプラットフォーム「HMAX」事業のさらなる成長を目的としたものです。

 HMAXは既に世界中で2,000編成、8,000両以上の車両に搭載されており、オムニコム社のソリューションは日立レールのプラットフォームに組み込まれ、世界中の日立レールの顧客向けにカスタマイズされて提供されます。

 日立レールが買収した新しいソリューションと独自技術には、架線や線路などの鉄道インフラアセットを測量、検査、監視するためのソフトウェアとハードウェアが含まれます。監視技術は列車に導入でき、エッジコンピューティングと機械学習を使用して、ほぼリアルタイムで線路上の異常を検出します。この技術により、1日あたり数兆バイトの画像データを収集でき、顧客は軌道インフラのメンテナンス計画とアセットのライフサイクルを最適化できます。

日立レール Executive Director and CTO, 我妻浩二のコメント

「今回の戦略的買収は、日立グループのデジタルの力に裏打ちされた、最先端の独自技術を補完するものです。当社のHMAXプラットフォームは鉄道のデジタルトランスフォーメーションを推進しており、オムニコム社の軌道監視ツールが追加されることにより、顧客の鉄道システムを最適化するグローバルサービスがさらに強化されます。」

オムニコム社 Managing Director, Sanjay Razdan(サンジェイ・ラズダン)氏のコメント

「本日から、当社の技術は日立レールの既存のデジタルアセットマネジメントソリューションを補完し、HMAXが世界中の顧客にさらに多くの価値を提供できるようになります。今回の買収により、オムニコム社は日立グループ独自のデジタルの力を活用し、AI対応システムを革新し続け、鉄道インフラの管理を最適化していきます。」

 2024年9月に国際鉄道展示会「InnoTrans(イノトランス)2024」で発表されたHMAXは、列車と周辺の鉄道インフラからの膨大なライブデータを単一のプラットフォームにシームレスに統合する、包括的なデジタルアセットマネジメントソリューションです。HMAXは独自のデジタル技術を活用し、日立グループのIT×OT×プロダクトを組み合わせて、Lumada 3.0を体現する最先端のソリューション群を提供します。このプラットフォームでは、AIと機械学習を使用してデータを処理し、必要な情報を抽出し、鉄道運行の最適化、エネルギー消費の削減、オンコンディション/予防保全プロセスなどの運用およびサービスの強化を実現します。

 また、HMAXを使用すると、列車やインフラ上の「エッジ」で大量のデータをリアルタイムに処理し、関連する情報のみをオペレーションセンターに送信することができます。これにより、これまではメンテナンス現場でデータを処理するのに数日かかっていた、有益なデータ分析結果が鉄道事業者に届く速度が、飛躍的に向上します。

HMAXについて(英語サイト)

https://www.hitachirail.com/products-and-solutions/digital-asset-management/

日立製作所について

 日立は、IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを活用した社会イノベーション事業(SIB)を通じて、環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソサエティの実現に貢献します。デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの4セクターに加え、新たな成長事業を創出する戦略SIBビジネスユニットの事業体制でグローバルに事業を展開し、Lumadaをコアとしてデータから価値を創出することで、お客さまと社会の課題を解決します。2024年度(2025年3月期)売上収益は9兆7,833億円、2025年3月末時点で連結子会社は618社、全世界で約28万人の従業員を擁しています。詳しくは、www.hitachi.co.jpをご覧ください。

バルフォア・ビーティ社について

 バルフォア・ビーティ社は、26,000人以上の従業員が強力な新しいソリューションの提供を推進し、思考を形成し、スカイラインを創造し、明日の変革者となるための新世代の才能を鼓舞する、有数の国際インフラグループです。

 私たちは、国の経済を支え、地域社会の中心でプロジェクトを提供する、ますます複雑化する重要なインフラに対し融資、開発、建設、維持、運営を行っています。

 過去114年間にわたり、私たちは世界中で象徴的な建物やインフラを構築してきました。現在、英国初の原子力発電所であるヒンクリーポイントCの建設、香港に世界的な芸術文化施設であるリリックシアターの建設、世界で最も混雑する空港の一つであるロサンゼルス国際空港でAutomated People Moverの上部構造の設計、建設、資金調達、運用、保守などを進めています。

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