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人材育成を担う「Yamaha BLU CRU Master Camp」を開催 世界中から10人の若手ライダーが参加

 ヤマハ発動機株式会社は、世界トップカテゴリーで活躍できる人材の育成を目的とする「Yamaha BLU CRU Master Camp」を、8月27〜31日までの5日間、スペイン・バレンシアのアスパル・サーキットで開催します。今回は、日本人も含め世界中から選ばれた才能あふれる若い10人のライダーが参加する予定で、MotoGP世界選手権やスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)で活躍するヤマハのスターライダーたちの指導を受けるなど、一生に一度の素晴らしいトレーニング・プログラムに臨みます。

 当社は、世界中の才能ある若い人材を、MotoGPやWorldSBK、MXGPといった、ロードレースとモトクロス両カテゴリーの最高峰クラスへと押し上げる人材育成活動「BLU CRU」を展開しており、「Yamaha BLU CRU Master Camp」は、ロードレースのプログラムとしてMotoGPへと続くロードマップの中で重要な役割を果たしてきました。

 2016年に「Yamaha VR46 Master Camp」 としてスタートした同プログラムは、2024年、VR46との契約終了に伴い「Yamaha BLU CRU Master Camp」と名称を変更。今シーズンから新たに「BLU CRU Pramac Yamaha Moto2」や、「Prima Pramac Yamaha MotoGP」が加わったことで、ステップアップのロードマップは世界最高峰の舞台とよりダイレクトにつながりました。

 「BLU CRU」のロードレースにおけるロードマップは、国内選手権からYZF-R3によるリージョナルチャンピオンシップを経て、FIM R3 BLU CRU World Cupへ。さらに2026年に新設されるスポーツバイク世界選手権、スーパースポーツ世界選手権(WorldSSP)に続く明確なルートがあり、才能と強い決意を持ったライダーは、最終的にWorldSBKやMotoGPのヤマハチームに加入できる可能性があります。

 今年の「Yamaha BLU CRU Master Camp」は、モータースポーツ複合施設「アスパル」で行い、FIM R3 BLU CRU World Cup、Yamalube R3 BLU CRU Latin America Championship、Yamaha R3 BLU CRU Asia-Pacific Championship、FIM Women's Circuit Racing World Championshipなどに参戦中のライダーから才能や成績、将来性をもとに選抜した10人が参加します。トップレベルのトレーニングやアドバイスを直接受けられるだけでなく、モーターサイクル・レース界のビッグネームたちに学び生涯忘れることのできない素晴らしい時間を過ごします。

 今回は「Monster Energy Yamaha MotoGP」から、2021年のMotoGPチャンピオンであるファビオ・クアルタラロ選手とアレックス・リンス選手、「Prima Pramac Yamaha MotoGP」のジャック・ミラー選手とミゲール・オリベイラ選手、「BLU CRU Pramac Yamaha Moto2」のイサン・ゲバラ選手とトニー・アルボリーノ選手などワールドクラスのヤマハライダーが、心技体における最高の指導・アドバイスを提供します。

 このほかにも、WorldSBKで6回のチャンピオンに輝いたジョナサン・レイ選手と、2020年のWorldSSPチャンピオンであるアンドレア・ロカテッリ選手(ともにPata Maxus Yamaha WorldSBK Official Team)、2021年にMoto2世界選手権のチャンピオンを獲得した「GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team」のレミー・ガードナー選手、「Pata Yamaha Ten Kate Racing WorldSSP Supported Team」からWorldSSPに参戦中で、ランキングトップに立つステファノ・マンジ選手など、多くのヤマハライダーが参加する予定です。

 また若手ライダーに大きなモチベーションを与える存在が、2024年のスーパースポーツ300世界選手権でインドネシア人初となるロードレースの世界チャンピオンに輝いた「Yamaha BLU CRU Evan Bros WorldSSP Supported Team」のアルディ・マヒンドラ選手です。「BLU CRU」ライダーとしては2人目、FIM R3 BLU CRU World Cupから初の世界チャンピオンとなり、「BLU CRU」の成果を表現しました。

 ロードレース世界選手権GP125で2009年にチャンピオンを獲得し、現在は「Monster Energy Yamaha MotoGP」のライダー・パフォーマンス・アナリストを務めるフリアン・シモン氏やWorldSSPで複数回の優勝経験を持つジュール・クルーセル選手、フラットトラックのエキスパートで若手選手にハンドリングやバランス、マシンコントロールの技術を指導しているマルコ・ベリ氏という3名の専門家がライダーたちにトップレベルの技術と知識をもたらします。

 こうした素晴らしい指導者たちが見守るなか、ライダーは全長2.2キロのコースでさまざまなセッションに参加し、自分のパフォーマンスを評価し改善すべきポイントを理解するためのデータ分析トレーニングも行います。

 さらにはテクニカル・トレーニングのワークショップやフラットトラックでのセッション、プロフェッショナル・レースで必要とされるメディア対応のトレーニングにも取り組みます。成長を最優先としながら、カートを走らせたり、当社のウェーブランナーでマリンスポーツに挑戦したりと、充実のトレーニング・プログラムを用意しています。

 また連帯感と友情を育むため、拠点となる施設内には専用のパドックを設置。レストランエリアのほか、トレーニングやブリーフィングのためのスペース、ライダーたちがイベント中に映像などのコンテンツを制作するための通信施設も設けます。

 最終日にはスーパーポール・セッションを開催して5日間の成果を確認し、クロージング・セレモニーでは成績優秀者に賞を授与することになっています。

 「Yamaha BLU CRU Master Camp」は、ライダーたちのバックグラウンドを問わずワールドクラスのトップライダーを育成するという当社の重要な取り組みの基礎となるものです。若いライダーに最高レベルの指導やトレーニング方法、世界チャンピオンから学ぶ機会を提供し、国内、地域、世界の頂点へと続く明確なロードマップにおいて強力な支援となることを目指しています。

小野哲(MS統括部 MS戦略部長)
「当社のモータースポーツ活動では、ブランド価値向上、技術開発、健全なるモータースポーツ普及という3つの目標を掲げています。これらの実現のためには才能あるライダーの存在が不可欠で、各地域のグラスルーツレースからMotoGPをはじめとするトップカテゴリーにつながるクリアなステップアップ構造を構築し、我々はそのロードマップに沿ったグローバルなBLU CRU活動を通じてワールドステージで活躍できる人財の発掘と育成に注力しています。そのような中、2016年から昨年まで実施してきたVR46 Master Campをさらに発展させ、新しいコンセプトに基づくYamaha BLU CRU Master Campを開催できることを大変嬉しく思います。
弊社の製品であるYZF-R3やR7といった市販車をベースとしたレースで活躍し、世界中から選ばれた才能あるヤングライダーたちが一堂に会して切磋琢磨し、自らの技量向上を図ると同時に、MotoGPやWSBKをはじめとする多くのヤマハトップライダーたちとの交流を通じて、参加するライダーにとって一生涯忘れることのない体験となることを願っています。また、次世代を担うヤングライダーたちが憧れる象徴的なイベントとして、モータースポーツのさらなる発展と裾野拡大に寄与できるよう努めていきます」

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