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MotoGP世界選手権 Monster Energy Yamaha MotoGPが新時代へ、V4マシンと新しいカラーリングを発表
「Monster Energy Yamaha MotoGP」は2026年1月21日、インドネシアのインターコンチネンタル・ジャカルタでチーム体制発表会を開催しました。発表会はヤマハ・ディーラー・ミーティングのなかでも最大規模のYamaha Motor Indonesia(YIMM)「3Sディーラー・ミーティング」の一環として行われ、2026年シーズンのライダーラインアップと新型マシンを披露しました。
ヤマハ発動機株式会社は昨シーズン、MotoGP参戦と並行してV4エンジン搭載の新型「YZR-M1」を開発する、現代のグランプリで前例のない難しいチャレンジを進め大きな成果をおさめました。イベントでは当社のモータースポーツ統括部MS開発部長の鷲見崇宏と、Yamaha Motor Racingマネージング・ディレクター兼「Monster Energy Yamaha MotoGP」チーム代表のパオロ・パヴェシオが、この取り組みについて説明。 日本とイタリアがスムーズな連携を保ち、さまざまなバックグラウンドを持つスペシャリストたちが最高のパフォーマンスを発揮してもらうための環境づくりの重要性を強調しました。
Yamaha Motor Racingスポーツ・マネジャー兼「Monster Energy Yamaha MotoGP」チーム・ディレクターのマッシモ・メレガリは、2026年シーズンの進め方や考え方を紹介しました。 ニューマシンに適応しながら性能を引き出し、安定性を構築することに重点を置くとして、基礎を固めた後に結果がついてくると付け加えました。
「Monster Energy Yamaha MotoGP」は2026年も引き続きタイトル・スポンサーであるMonster Energy社のサポートを受けます。当社とMonster Energy社はビジョンを共有し、レース活動を通じて両社に共通するチャレンジ精神を世界中のファンに伝えていきます。10年以上にわたるこの強固なパートナーシップはMXGPやAMAスーパークロス、MotoGPなどヤマハのレース活動のほとんどを網羅しており、象徴的な「モンスター・クロウ(爪)」が、2026年もチームロゴやユニフォーム、マシンに描かれます。
続いてファビオ・クアルタラロ選手とアレックス・リンス選手が登壇し、それぞれの2026年型「YZR-M1」を披露しました。 ふたりは大勢から温かい歓迎を受け、近く実施されるテストや新シーズンへの抱負を語りました。
2026年型マシンのカラーリングは特徴的なカムフラージュ柄を継承しながら、これまで以上に青と白を強調しています。 新たに公式物流パートナーとなったDPワールド社のロゴも配されています。 同社はドバイを拠点とする世界的な物流プロバイダーで、従業員数は10万人を超え、世界のコンテナ貿易の約10%を取り扱う企業です。 このパートナーシップは1月26日、ドバイで開催される特別イベントで正式に発表されることとなっています。
クアルタラロ選手は2021年にMotoGPタイトルを獲得。 今年はヤマハで8シーズン目を迎えます。 その類まれな才能とフレンドリーな人柄で絶大な人気を誇り、ひとたびシールドを下ろせばスピードを追い求める激しさを露わにします。 成功への渇望はかつてないほど強まっており、年初から休みなくトレーニングに励み、クルーチーフのディエゴ・グベリーニとともにシーズンへの準備を整えています。
2024年からチーム加わったリンス選手は経験豊富で技術的にも優れ、今年も引き続き「Monster Energy Yamaha MotoGP」の重要な戦力です。 新型「YZR-M1」に早く適応して自信をつかみ、ヤマハを再びトップに押し上げるために全力を尽くす決意です。 クルーチーフは昨年に引き続きダビド・ムニョスが務めます。
MotoGPは土曜日のスプリントと日曜日の決勝レースで構成され、2026年は全22ラウンド、計44レースが予定されています。「Monster Energy Yamaha MotoGP」はこの機会をお借りし、長年にわたる数多くのオフィシャル・スポンサーおよびオフィシャル・パートナーのグランプリ・レースに対する情熱に感謝の意を表します。
鷲見崇宏
ヤマハ発動機株式会社 MS開発部長、(兼)ヤマハ・モーター・レーシング社長
「2026年はV4時代の幕開けであり、エキサイティングな新たな章のはじまりです。しかしそこには規律やデータに加えて、日本のファクトリー、イタリアのYamaha Motor Racing、ファクトリーチーム、テストチームといったプロジェクトに関わるすべての人々の献身が求められます。昨年は3つのプラットフォームを同時開発し、今シーズンの戦いに備えて基盤を築いてきました。今年は新しいV4エンジンを搭載した2026年型のYZR-M1をさらに発展させることに注力し、2027年型プロトタイプの開発も並行して続けていくことになります。
すでに良い兆候が見られており、ブレーキング安定性やトップエンドのポテンシャル、ロングランでのフィーリングなども向上しています。シーズン序盤の成功はリザルトだけで測れるものではありません。1ラップごとに得られる知見が前進の原動力となるのです。2026年シーズンの目標は、開発スピードを加速させ、設計・テスト・レースをシームレスに連携させ、この勢いと推進力を維持し続けることに注力していきます。結果はそのあとについてくるでしょう」
パオロ・パヴェジオ
Yamaha Motor Racingマネージング・ディレクター、Monster Energy Yamaha MotoGP代表
「2026年シーズンはヤマハの変革を加速させる重要な年になります。プロジェクトのテーマとして掲げる"The Blue Shift"の第2段階です。本日、発表した新型M1は、従来に比べて開発マージンが大幅に拡大しています。シーズンを戦いながらニューマシンへの理解を深め、ラップごと、レースごとにパフォーマンスを高めていく計画です。
インドネシアは私たちの新たなスタートに最もふさわしい場所です。世界でも有数の熱狂的なモーターサイクル・コミュニティーのひとつがここにあり、多くのレースファンが存在し、ヤマハにとって重要な市場でもあるからです。YIMMの“3Sディーラー・ミーティング”の一環としてチーム発表会を行うことは、ヤマハのビジョンにおいてこの地域の重要性を示しています。この地で感じるエネルギーや情熱が私たちを奮い立たせ、大きなチャレンジに立ち向かう力を与えてくれます。
挑戦を支えてくれるパートナーシップについてもお話ししておきたいと思います。Monster Energy社は10年以上にわたりさまざまなカテゴリーでヤマハをサポートし、常に信頼できる存在であり続けています。MotoGPでは2019年、まさにここジャカルタでタイトル・スポンサー就任を発表しました。レースへの情熱とパフォーマンスを限界まで高めようとする強い決意を共有し、これからもともに手を携え、より多くの素晴らしい瞬間を追い求めていきます。
また新しいパートナーとしてDPワールド社を迎えることができました。世界トップクラスの物流サービスの知見がチーム・オペレーションを簡素化させ、パフォーマンス向上を後押ししてくれるでしょう。同社の参画は高い志と推進力の象徴であり、MotoGPをはじめとするヤマハの急速な発展と合致します。このことについては来週、ドバイで開かれる合同イベントで詳細をご紹介します。
数週間もしないうちにファビオとアレックスがセパンでニューマシンを走らせることになっており、とても楽しみにしています。冬の間に積み重ねてきたすべての仕事が結実する特別な瞬間です。とくに新たなプロジェクトのスタートとなる今年は、いつも以上に重要なものとなるでしょう」
マイオ・メレガリ
Yamaha Motor Racingスポーツ・マネジャー、Monster Energy Yamaha MotoGPチーム・ディレクター
「新型マシンの発表は特別な瞬間です。日本の拠点や各地のガレージで働く多くの人々の、数ヵ月間にわたる努力の成果だからです。今年は技術面で大きな変化を迎えます。新しいプロジェクトのスタートは、間違いなくガレージにエキサイティングな雰囲気をもたらします。チームの全員が間近に迫ったテストや開幕戦に思いを馳せています。学ぶべきことは山ほどありますが、ともて興味深いものです。メカニックやエンジニア、ライダーなど全員が、初日から同じ方向を目指して前進します」
ファビオ・クアルタラロ選手
Monster Energy Yamaha MotoGPライダー
「スタートの準備が整いました!チーム発表会は新たなシーズンへのエネルギーと情熱が高まる瞬間です。これほど温かく熱狂的なインドネシアのファンの皆さまに迎えられたことをとてもうれしく思います。V4エンジンの投入は非常に大きな変化であり、コース上でどのように進化していくのか楽しみです。ファンの皆さまやメディアの方々も興味津々だと思います。私は冬の間ずっとハードなトレーニングに励んできました。すべてを賭けて臨む覚悟です。インドネシアのファンは本当に素晴らしく、チームのキックオフに最もふさわしいステージだと感じています。今シーズンもいつも通り、皆さまに喜んでもらえるよう全力を尽くします」
アレックス・リンス選手
Monster Energy Yamaha MotoGPライダー
「インドネシアはいつ訪れても素晴らしい場所です。ファンの皆さまが本当に特別だと感じます。昨シーズンは終盤で勢いがついてきて、なかでもインドネシアGPは最高の週末になりました。その場所でチーム発表会を行うことができとてもモチベーションが高まっています。ここで得られたエネルギーをそのまま2026年シーズンに投入しベストを尽くします。ニューマシンはさらなる開発の機会があるのでモチベーションが上がります。たくさんの作業が待ち受けていますが、今はそれをとても楽しみにしています。初テストに向けしっかり準備を整えてきました。ヤマハにとって新しい時代のはじまりです。その一員としてともに戦えること興奮しています」