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AMAスーパークロス選手権 450SX ウエブ選手とYZ450Fがライバルとの激闘を制しチャンピオンを獲得
2025年5月11日(土)、AMAスーパークロス選手権の第17戦ソルトレイクシティーで、「Monster Energy Yamaha Star Racing」から「YZ450F」で450SXに参戦する#2クーパー・ウエブ選手が4位とし、自身にとって2021年以来3回目のチャンピオンに輝きました。ヤマハ発動機株式会社にとっては2022年のイーライ・トマック選手以来、3年ぶりとなる450SXでのチャンピオン獲得となりました。
ウエブ選手は2015年に250SX ウエストでチャンピオン、翌2016年には250SX ウエストと250MXでチャンピオンとなり2017年から最高峰の450SXにステップアップ。2年間、YZ450Fで戦った後に移籍しましたが、2024年にヤマハへの復帰を果たすと、チャンピオンを争いランキング2位を獲得しました。
迎えた2025年シーズン、序盤は堅実にポイントを重ね第4・5戦で連続2位とギアを上げると、第6戦では待望の今季初優勝でC・セクストン選手に並びトップタイに浮上。続く第7戦では今季2勝目をあげ単独トップに立ちました。
後半戦も安定した成績を刻んだウエブ選手は、最大15ポイントまでライバルとの差を拡大。そしてここからはセクストン選手と1・2位を取り合う攻防が続きます。第13・14戦でライバルの連勝を許し9ポイント差に迫られるも、第15戦ではウエブ選手が今季5勝目をあげて応戦し12ポイント差へ。第16戦はセクストン選手の先行を許し、最終戦を9ポイント差で迎えました。
最終戦のソルトレイクシティでは、好スタートから大歓声の中でウエブ選手が1周目をトップ。その後はセクストン選手らに先行を許すも、リスクを抑えて4番手をキープすると、最後は再び大歓声を浴びながら自身3回目、ヤマハ「YZ450F」では初となるチャンピオンを獲得しました。
1974年にスタートしたAMAスーパークロスでヤマハ発動機は、現在の450SXの前身となる250ccクラスでピエール・カールスマーカー選手が初代チャンピオンを獲得。1977年からボブ・ハンナ選手が3連覇、1980年はマイク・ベル選手、1998〜2000年にジェレミー・マクグラス選手が3連覇、2004年・2008年にチャド・リード選手、2009年にジェームス・スチュワート選手、2022年にはトマック選手がチャンピオンを獲得。今回のウエブ選手の勝利により、当社は13回目のチャンピオン獲得となります。
なお、「Monster Energy Yamaha Star Racing」は、5月24日に開幕するAMAモトクロス選手権と9月6日からのスーパーモトクロス世界選手権でのチャンピオン獲得にも挑みます。
クーパー・ウエブ選手
「本当にすごい1日になりました! このタイトルを勝ち獲るということは、私にとってこの上なく大事なことです。今日この結果にたどり着くまでに多くの厳しい日々がありましたし、3回というチャンピオン獲得はそう簡単なことではありません。このチャンピオンは、チーム、家族、そして僕を支えてくれたすべての人たちに捧げたい。本当に感謝しています」
リッチ・シモンズ監督
「まずはウエブに3度目のタイトル獲得、本当におめでとうと言いたいです! ウエブがチャンピオンを獲得し、ジャスティンがランキング3位に入ったことは、チームにとって素晴らしい結果でした。この成功のためにチームクルーとライダーたちの努力を言葉で言い表すのは簡単ではありません。だからこそ、彼らの努力が報われたことを心からうれしく思います。シーズン序盤にイーライが見せたパフォーマンスを含め、全体的に素晴らしいシーズンになりました。それについて彼らに感謝します。週末のオフを満喫した後、次はAMAモトクロスに集中します」