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全日本ロードレース選手権 JSB1000 岡本裕生選手が自身初となる国内最高峰クラスでのチャンピオンを獲得
2024年10月27日(日)、三重県の鈴鹿サーキットで開催された全日本ロードレース選手権・第8戦 第56回MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿で、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」から「YZF-R1」でJSB1000に参戦する岡本裕生選手が、レース1で2位、レース2で3位とし、最高峰クラスで自身初となるチャンピオンに輝きました。
ヤマハ発動機株式会社にとっては2018年から7年連続(岡本選手1回、中須賀克行選手5回、野左根航汰選手1回)となる、JSB1000でのチャンピオン獲得となります。
今シーズンは、岡本選手とチームメイトの中須賀選手が、全日本史上稀に見る激しいチャンピオン争いを展開。前半は中須賀選手が開幕4連勝で大きくリードするも、後半戦の3連勝などで岡本選手が巻き返し、最終戦のMFJグランプリを迎えた時点で岡本選手が4ポイント差で中須賀選手を追いかける状態となりました。
さらに、最終戦のレース1を終えた時点で2人はともに4勝、2位3回、3位3回と、同成績・同ポイントで並び、シーズン最後のレース2では、前でゴールした方がチャンピオンという状況となりました。
そのレース2で岡本選手と中須賀選手はライバルも含め4台でバトルを展開。その後、セーフティーカーが入り隊列走行を経た後の再スタートで、中須賀選手が転倒・リタイア。一方の岡本選手はライバルとのバトルの末に3位でチェッカーを受けました。
この結果、岡本選手は、2018年、2020年のST600でのチャンピオン獲得に続き、全日本選手権では3度目、JSB1000では参戦3年目にして初のチャンピオン獲得となりました。
岡本裕生選手
「今年は全戦で表彰台に立ち、そしてチャンピオンを獲ることができて最高のシーズンになりました。マシンに馴れたこと、マシンへの要望をしっかりとチームに伝えられるようになったことが要因の一つだと思います。そして事前テストを含めて、各セッションでトップタイムを刻むことができるようになったのも大きなことでした。
また、タイヤのグリップが減った時にも、中須賀選手はタイムを出すことができますが、今年はここを重点的に考えて走るようにして、技術面でも向上できたと思っています。
今回のレースでは、中須賀選手とチェッカーを受けられなかったのが残念ですが、強い中須賀選手がいる時代にチャンピオンが獲れたことは本当にうれしく思います。たくさんの応援、ありがとうございました」
吉川和多留監督
「岡本選手は、特にシーズン後半での成長が際立ちました。中須賀選手から学んだことをしっかりと自分のものとしたことが大きいですね。そして自分の走りの悪いところを修正して、良いところを伸ばしていくことができました。
レースに対する考え方にも変化が見られ、事前テストを含めて走り出しからタイムを出せるようになったことも強くなった要因の一つですし、しっかりとトレーニングを積んだことも大きな成長につながりました。最終レースでチャンピオンを獲ることができましたが、この貴重な経験を今後のレース活動に生かしてほしいと思います」

岡本選手 2024 年シーズンの戦績
開催日 |
大会名 |
成績 |
3 月9-10 日 |
第1 戦 鈴鹿2&4 レース(三重県) | 3 位 |
4 月13-14 日 |
第2 戦 スーパーバイクレース in もてぎ(栃木県) | 3 位/2 位 |
5 月25-26 日 |
第2 戦 スーパーバイクレース in もてぎ(栃木県) | 2 位/優勝 |
6 月16 日 |
第4 戦 筑波大会(茨城県) | JSB1000 設定なし |
8 月24-25 日 |
第5 戦 もてぎ2&4 レース(栃木県) | 3 位 |
9 月7-8 日 |
第6 戦 スーパーバイクレース in 九州(大分県) | 優勝/優勝 |
9 月28-29 日 |
第7 戦 スーパーバイクレース in 岡山(岡山県) | 優勝 |
10 月26-27 日 |
第8 戦 第56 回MFJ グランプリ(三重県) | 2 位/3 位 |