【ニュースレター】電動アシスト自転車に見る、「リチウムイオン電池」の貢献
自転車1台分の重量を肩代わりする実力
「世界初の電動アシスト自転車である初代PAS(1993年)には、安価で汎用性の高い鉛電池が使われていました。このモデルの走行距離は約20km(1充電あたり)。四半世紀におよぶ各種技術の進化で、リチウムイオン電池を搭載した最新モデルでは100km※まで伸びています」
こう話すのは、当社SPV事業部開発部の野澤伸治郎さん。電動アシスト自転車の開発現場で、電装畑一筋に活躍してきた技術者です。
「仮に100kmという距離を当時の鉛電池を搭載した車両で実現しようとしたら、電池単体でおよそ自転車1台分もの重量になる計算です。つまり、自転車にもう1台の自転車を載せて走るようなものですから、これだけでリチウムイオン電池の実力をご理解いただけるかと思います」
「リチウムイオン電池の開発」で、2019年のノーベル化学賞に選ばれた吉野彰さん。そ